3歳近くになると、思考の動きがグンと伸びてくると同時に、手先の器用さが発達します。はさみなどの道具を使って、手先をどんどん使わせると良いでしょう。
はさみの選び方と進め方
この時期には、はさみなどの道具を使って、手先をどんどん使わせると良いでしょう。手先を使わせることは、脳への刺激となり、知能の発達によい影響を与えます。
子供の手の大きさに合ったはさみを持たせましょう。よく切れて、楽に開いたり閉じたり出来るもの、そして刃先が丸くなっているものが理想的です。
はさみを使うときは、周りに注意をし、振り回したり、持ったまま歩き回ったりしないこと、人に渡すときには刃先を閉じて、刃の方を持って渡すといったマナーを守るよう、教えましょう。
取り組みの紹介
最初のうちは、柔らかすぎない紙を使って取り組みましょう。まずは、1回でチョキンと切り落とせる、1センチ程度の幅の細長い紙を使って練習します。1回で切れるようになったら、細長い紙に線を引き、そこを狙って切り落とします。さらに紙の幅を広げて、2、3回切ることで、切り落とせるようにします。紙を切るときは、はさみをしっかりと開き、刃が交差しているところに紙を当てて切ることを教えましょう。はさみの根元と、刃の真ん中あたりを使って、ゆっくりと丁寧に切る練習をしましょう。
今度は、はっきりと太めに書いた線に沿って切らせます。まずは、直線を、次に三角、四角などの形を切り取らせます。そして、扇形、半円、円というように順に進めると良いでしょう。
円などの曲線を切るときは、利き手ではない方の手を使って紙を上手に回すことを教えてあげます。
はさみが横になってしまうとき
子供の手の上から手を添え、後ろから手伝います。肘が上がらないように、脇を閉めさせましょう。
また切る時に上になる方の持ち手にシールを貼ると分かりやすくなります。「シールが見えるように持ってね」などと声をかけてあげましょう。
はさみの傾きが足りない場合は、紙をはさみと直角になるように傾けてあげると、切りやすくなります。
切ることに興味を示さない場合
広告などにある、子供の興味のあるものを切らせましょう。車が好きなら、車の写真が載っている紙を切らせる。スーパーのチラシの食品を切ってママゴトに使うなど、子供の興味と組み合わせると、やる気が持続しやすくなります。
切ったものを使って貼り絵や工作をさせたり、折った色紙の一部を切って広げ、出来た模様を見せると、興味を持って取り組んでくれます。切るだけでなく、その先も楽しめる工夫をすると良いでしょう。
今日のポイント
- 手を使うことが脳への刺激になる
- 子供にあったはさみを選ぶ
- マナーを教える
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