記憶力を育てることが、全ての基礎となります。
最も効果的な方法は、絵本の読み聞かせです。
繰り返すことで右脳が自然と記憶し、優れた記憶回路が開きます。
記憶力は学力の基礎
学力とは、学習したことを知識として適切に記憶し、必要に応じて活用できることをいいます。
しかし、知識が頭の中に記憶されていなければ道具がないのと同じで活用するところまでつながりません。
つまり学力のベースとなるのは、知識を記憶しておける記憶力があってこそなのです。
また、’思考力’という言葉がありますが、そのベースとなるのも、豊かな語彙であり、幅広い知識です。そして、それらを頭に留めておくためには、記憶力が必要となるのです。
記憶力育成法
絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションにもなりますが、記憶力を育てるのに非常に効果的な取り組みでもあります。同じ絵本を繰り返し読んで聞かせることによって、その力を育ててあげることができます。
子供は、絵本を読んでもらうことが大好きです。しかも、同じ絵本を繰り返し読んでもらいたがります。何度も同じ本を読んでもらっていると、話の流れや文章をすっかりと覚えてしまうということがあります。これは、記憶力が育っている証です。
無理矢理記憶させるには左脳的です。絵本を繰り返し読んであげると、右脳が勝手に記憶し、優れた記憶の回路を開きます。
出力が大事
繰り返し読み聞かせを行なった話について子供に聞いてみると、繰り返し聞いて覚えたことを、喜んでその通りに話して聞かせてくれます。
記憶力の良い頭を作るためには、一方的に聞かせるだけでは不十分です。十分聞かせて入力回路が出来たら、今度は声に出して言わせる出力回路作りが大切なのです。
これについては、ノーベル生理学・医学賞の受賞者、ラモン・イ・カハールの言葉があります。
脳を発達させるには、単に刺激を与えるだけではダメで、自らの行動によって環境に働きかけ、その結果生じる刺激を通してフィードバックを行う。脳機能促進の最大の効果は、ここから埋まれる。
ラモン・イ・ハールの言葉
この感覚のフィードバックのうち、最も脳の発達に効果があるのは、幼児期の行動によるフォードバックである。
ラモン・イ・ハールの言葉
彼もまた、幼児期の大切さを強調しています。
絵本においては、繰り返し読み聞かせを行なった内容を、子供に言わせてみましょう。そうすることで、記憶力をよりよくすることができます。
セカンドベストでよい
幼児期の教育が大切と言っても、朝から晩まで子供と向き合って、全ての時間を子供に捧げるというのは現実的ではありません。忙しい生活の中でも、「できる範囲でやればよい」と割り切りましょう。その時の状況でできることで、最も良いと思われることを行う「セカンドベスト主義」で取り組みを続けてください。
今日のPoint
- 幼児期に基礎を作ることが大切
- 出力することで回路が育つ
- セカンドベストで大丈夫
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