【本要約】2040年の未来予測

未来
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2022年も後半戦に突入しており、コロナ感染拡大、ロシアウクライナ侵攻、気候変動(猛暑、台風、地震)などなど今後世界はどうなっていくんだろうとみなさん気にされていると思います。

そこで本日は2021年1月8日に発売された成毛眞さんの名著「2040年の未来予測」を紹介します。

知っている人だけが悲劇を避けられる!?

2040年の未来予測

今日お伝えしたい結論はこちらです。

生き残るためには、幸せになるためには、環境に適応しなければならない。
生き残るのは優秀な人ではなく、環境に適応した人であることは歴史が証明している。
環境に適応するには環境を知ることが不可欠だ。
最悪の事態を想定しながら未来を描いておけばあなた個人に待ち受ける未来は何も知らずにいた時の景色とは違ってくるはずだ。

本書より引用

2040年の未来予測

本書では「テクノロジーの進歩」「日本のかなり危ない未来」が痛烈に示されております。

■なぜ未来予測が重要なのか?

これは歴史を紐解くと明らかになります。実は新しいテクノロジーというものが普及するときにビジネスチャンスも生まれるし、大きな生活の変化も起こります。

誰も数十年前にスマートフォンやiPhone、Androidが毎日不可欠になるなんて未来予想できてなかったですよね。逆を言えばこのスマートフォンの未来を予測していた人たちが2020年台を牛耳っていると思いませんか?

ここで忘れてはいけないことはそのテクノロジーが普及する前には歴史上必ず、人々はそれに反発してきたということです。つまり人々は新しいイノベーションが来た時にすぐに受け入れてきたわけではないことを思い出さなければいけないです。(カメラ、映画などが本書では紹介されています。)

テクノロジーに反発してきた人たちはみんな次の時代の敗北者になっており、常に時代の勝者になってきたのは、新しいテクノロジーにみんなが反発している間にそれに取り組んだ人たちでした。(イーロンマスク、ラリーペイジ、ジャックママなどもそうですね。)

イーロン・マスク氏

■未来予測の方法

今あるテクノロジーの改良もしくは組み合わせによって新しいものが生まれるということが大半です。コロナですらもぺストなどの歴史上の疫病の歴史をちゃんと見ていればいつ疫病が世界を襲ってもおかしくないという知識を持てたかもしれません。

つまり未来を予測するというのはある情報を改良したり組み合わせたりする技術なんです。実はもう情報は出ているんです。それを組み合わせることでもう未来は見えるんです。未来予測の本を何冊か読んでそれを組み合わせて自分なりに取捨選択していけば自分なりの未来予測はできるというお話なんです。(今後、本ブログでも未来予測の話はどんどん取り入れていきますので皆様の参考になれば幸いです。)

未来のテクノロジーの進歩

  • どのようなテクノロジーが発達する?
  • どのようなことが可能になる?

 まずは皆さんが気になる未来のテクノロジーを列挙してみましょう。

  1. 5G、6Gによる情報の高速化
  2. 空飛ぶクルマ
  3. AIによる医療技術

5G、6Gによる情報の高速化

「運転手のいない自動運転バス」「ドローンによる配達」「自分が入りたいと思うときに自動で沸かしてくれるお風呂」「遠隔手術」 前に立つだけで健康診断してくれる鏡 」2040年にはこれらのものは実用化されているでしょう。

こうした世界に向けて我々はすでに走り出しております。そしてこれらすべての基盤となる技術が通信です。多くの情報を高速で伝えることが可能になる技術は「通信」が土台であり、その基本になるのが5Gというわけです。

5Gになることによって何が変わるの?

4Gから5Gへの大きな特徴は、さらに高速になり大容量化が進んだことです。5Gはなんと4Gの最大100倍の速さにもなるんです。

具体的な例を挙げると、2時間の映画をダウンロードするときに4Gだと5分かかっていたのが、5Gだと3秒ほどになると言われております。

さらにAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の利用もどんどん進むことが予想されます。そしてその5Gがさらに進化するのが6Gです。大体2030年頃に実用化されると筆者は言います。6Gは通信速度が5Gのさらに10倍〜100倍の速さになると言われています。

6Gの良さはもちろんそれだけではありません。 5Gでは室内にある物体の正確な位置把握は簡単ではありません。しかし、6Gになると屋内で何がどこに置かれているのかは数センチ単位の精度で把握が可能になると言われております。なぜなら6G時代は屋内外のあらゆる機器がインターネットにつながるからです。(=IoT)

高速通信の6Gの登場と共にディスプレイやセンサーなどの映像機器も発達すれば、私たちのライフスタイルそのものが根本的に変わってしまうでしょう。

VRやARなどは誰もが使う、当たり前のツールになって家に居ながら服を試着したり(AR)、モデルルームに行くというサービス(VR)が登場するでしょう。5Gと同じく6Gの通信環境も急に整うわけではありませんが、2030年ごろから登場するはずなので2040年には当たり前になっている可能性が高いです。

その他にも6G時代では次のようなことが期待されています。

  • 自動運転 公共のバス、電車はネットワークに接続された自動運転になり、輸送や物流なども今よりも圧倒的に効率的になるはずです。
  • ドローンによる配達システム 上空はドローンが行き交いどこでも欲しいものを配達してくれるはずです。このドローンによる配達システムが整えば当日届いちゃう?場合によっては注文して12時間で届いちゃうなんていうこともで可能になってくる!?

■空飛ぶクルマ

空飛ぶ車もなんと2040年には可能になると筆者は言います。20世紀のアニメによく登場した空飛ぶ車がまさかまさか現実のものになるんです!

実際に世界中の名だたる企業が開発に参入しています。アメリカのモルガンスタンレーは2040年までに空飛ぶ車の全世界の市場規模が1兆5000億ドルすなわち日本円にして約150兆円に成長し、世界全体の国内総生産の 1.2%を占めると予測しています。

空飛ぶ車は我々の生活を便利にしてくれるだけではなく、人手不足や地方の疲弊の解消もしてくれるでしょう。

本書では例として医師不足への対策が挙げられていました。2040年は地方での医師不足が深刻になっているはずです。高齢者だらけで医療需要はあるが人口そのものは減少にあるため、病院の経営は成り立たず閉鎖や撤退が相次ぐことになるでしょう。オンライン診療も普及しておりますが、全てをカバーできるわけではありません。そうしたときに医師が乗った車が空がお気軽に飛び回ることが出来れば高齢者だらけの集落にも医療サービスが届きます。

空飛ぶ車は日本では少子高齢化という確実に迫り来る課題を解決する大きなツールになり得ると考えられています。

■AIによる医療技術

空飛ぶクルマにより医師不足の対策になり得るとの話をしましたが、筆者はAIのおかげで医療技術も格段に成長するといいます。オンライン、オフラインに関わらず、2040年の診療現場で当たり前に活用されているのがAIすなわち人工知能なんです。

医師が寝るのを惜しんでどれだけ勉強したって知識量ではAIに勝てるわけがありません。また医師は知識に加え長年の診察経験に基づいて病気の原因を特定するのですが、1人の医師が診察できる患者の数というのは決まっています。どんなに多い人でも一生をかけても100万人診察できるとかそんなことにはならないでしょう。一方AIであれば100万どころか 1000万人にもなり得るし、同世代の人間のデータを集めたり過去の病歴を集めたりすることだってできます。どちらの精度が高くなるかは一目瞭然でしょう。

また2040年は初見の診察や 応急措置の誤りが劇的に減るだけでなく、これまでなら重篤化していた疾患や手の施しようがなかった疾患も治る可能性が飛躍的に高まっているはずです。それは遺伝子治療が 活発になるからです。

遺伝子を分析すると将来どんな病気にかかる可能性があるのか、どんな体質なのかがわかるようになってきたというのは皆さんもご存じだと思います。 例えば2040年にはがんなど疾患特有の遺伝子の変容をAIが早期に見つけてくれて治療 する一連の流れが当たり前になっているでしょう。その際には遺伝子を自在に切り貼りすることのできる ゲノム編集技術が医療を引っ張っているはずです。この技術は人間を構成するのに必要な遺伝子群であるゲノムを改変する技術です。

さらに注目すべきは再生医療の発達です。再生医療がパーキンソン病やアルツハイマー病を治すかもしれないんです。人間の体というのは約37兆個の細胞からできています。そしてそれぞれの細胞の役割は最初から決まっているんです。つまり心臓の細胞として産まれたら心臓にしかなれないし、肺の細胞は肺にしかなることができません。

しかしなんと再生医療の登場で一つの細胞から別の臓器を作ることができるようになりました。 心臓が悪い場合には他の部分の細胞から心臓の細胞を作ることができるようになったんです。このようなことができる細胞を皆さんご存知 iPS細胞と言います。この技術によって治療に必要な細胞を再生できる可能性が出てきております。

iPS細胞発見者の山中さんの名言はこちら。

【サラリーマンの名言】山中伸弥 京都大学 iPS細胞研究所所長
山中伸弥 京都大学 iPS細胞研究所所長 本日は京都大学の山中さんの言葉を紹介します。山中さんはご存知の通り、iPS細胞を発見した研究者です。iPS細胞についてはこちらの書籍が分かりやすくておすすめです。 iPS細胞の研究室:体のしくみから...

あなたの未来に直結する未来の経済(日本衰退)

2040年には①年金はいくらぐらいもらえるのか?②税金はどのぐらい払うのか?③医療費はどうなるのか?現状をきちんと把握しながら未来に私たちが何をするべきかということを考えていきましょう。

まず最初に残念ながら、筆者はこれからの日本がますます貧しくなるのは間違いないということを認識せよと言います。2020年の今日本はすでに貧しいからであります。しかしあなたは貧しいという感覚を持っていないかもしれません 。しかし現実に日本は10年前から物価がほとんど上がっていないんです

コロナ禍の前までは海外から観光客が押し寄せていましたが、あれは日本の観光キャンペーンが上手いわけではないんです。単純に自分の国で物を買うよりも日本で買うほうが圧倒的に安いという国が増えてその国の人たちが日本安いといって押し寄せているだけなんです。

私たちが変わらない間に他の国々は所得が増えてリッチになり自分の国での物価が上昇し日本に行ってでも買い物をした方が得になったんです。つまり日本は世界で見るとやすい国になっ てしまったということであります。よく電気屋に行くとですねめちゃめちゃ爆買している外国人いませんか ?なんでですか日本って安いんですよ安くなってしまったんですよ。そして悲しいことにね今後もこの状況は続きそうです。日本は経済成長がこれからほとんど見込めませんGDPの成長率も2030年以降はマイナス成長や ほぼゼロとの予測が支配的です。

これからの日本は食べるものに困るような悲劇的な状況にはならないでしょうが 世界を見渡したときに相対的にどんどん貧しくになります。これは嘆いても解決することではありません。労働人口は減りいくら生産現場の自動化やオフィス業務でAIの導入を進めたところで国全体の生産性の向上や経済成長には限界があるんです。

次に日本の現状の財政について見ていきます。結論を申し上げると日本の借金はぶっちぎり世界1位でございます。なぜこのような状況になっているのか?それは日本の財政を家計に例えると毎年収入よりも支出が多い状態が続いているからです。税金の収入だけでは賄えません。そのため残りは国債を発行し、それを中央銀行である日銀が実質ほとんど買い上げております。この状態を解決する方法はとてもシンプルで使うお金を減らせば良いんです。

しかし、それがなんとも難しい。。。なぜなら日本は高齢化社会だからです。いくら頑張っても高齢者が増えるということは避けられず、医療費介護費などの増大を避けることができないのです。医療介護や年金などの社会保障費はどれぐらいまで将来膨らむのでしょうか?

これにはいろいろな試算がありますが、政府は2019年に124兆円だった社会保険関係の総支出額は2040年には190兆円に拡大すると予測しています。その中でも医療介護費に使われる費用は現在の2倍近い10兆円を超える水準まで跳ね上がる可能性も指摘されています。もちろん若年層の人口が増えていれば支えることができますが、もう無理ですね。(ご存知のように人口減少社会に突入しており、支える若者が減って老人が増えるからです)

https://syukatsu-life.com/article/2040mondaiより

 筆者は日本のリスクを以下3点で紹介しています。

  • 税金リスク:日本の給料は下がり続けているのに社会保障料と消費税は上がり続けている。10年前と比べて社会保障料は26%上がっている
  • 持ち家リスク:マンション価値はどんどん落ちていく。維には適度なメンテナンスが必要。地価の下落、ローンなどもあり、マイホームはおすすめできない。
  • 災害リスク:日本は今後も災害と向き合っていなかないといけない。
    台風)最近威力強めの台風が多い。これは地球温暖化のせい。
    地震)南海トラフ大地震これはいつ起きてもおかしくない。
       東日本大震災の10倍の被害が想定されている。

自分たちにできることは何だろう?

■投資をしよう!

株式投資、自己投資、事業投資など個人で投資を積極的にしていくしかないです。

オススメは本書でも紹介されていますが、アメリカのインデックスファンドへの投資です。

■テクノロジーを恐れず使いこなそう!

日々、新しいことを興味を持ち、体験し、楽しむマインドセットにしよう。

まとめ

  • 日本は衰退する。国は助けてくれない。
  • 個人個人でしっかり情報を集めて、自分たちの未来を勝ち取っていかなければいけない。

本日はなかなかエキサイティングな内容でしたよね。未来のテクノロジーはどのようなものかそして私たちに訪れるであろう未来の経済はどんなものかについて理解していただけたかと思います。重要なことはこれらの事実を知った上でどう行動するかという一点に尽きます。未来にどのようなことが起こるのかをまず知ることが大切であり、そしてそれを知った上で自分はどのように行動するのかということを私たち一人ひとりがしっかりと考えなければならない時代にあると言えるでしょう。本ブログもそのようなことを考える一助になればと思い、引き続き情報発信をしてまいります。

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