高い算数の能力を育てるには、「数に関する実体験」が不可欠です。数に関係のある言葉を生活の中でたくさん話してあげましょう。
最終的には数のイメージ化が大切です。
数に関係のある言葉を理解する
言葉がわからない子供に算数を教えることはできません。
例えば、並べたおはじき2個と3個を比べて、どちらが多いと聞いても、「多い」や「たくさん」などの言葉の意味がわかならければ、答えることができません。
そこで、数に関係のある言葉の意味を理解させることが、数の指導の基礎になります。
そのような数に関係のある言葉として、まず、次のような言葉を具体物を使って教えましょう。
- 多い、少ない
- もう一つ、もっと
- たくさん、少し
- 増えた、減った
- いっぱい、半分
色々な言葉の意味が正しく理解でき、子供の頭の中でイメージ化されることが大切です。さらには、次のような言葉が算数の理解につながります。
- 大きい、小さい
- 同じ、違う
- 長い、短い
- 上、下
- 内、外
- 前、後
- 左、右
たし算九九の利用法
たし算にも、かけ算と同じように「九九」を使う方法があります。
この年齢の子供は耳の聞き取り能力と暗記力が高いので、「九九」を繰り返し聞くことで自然に覚えてしまう子もいます。歌を覚えるように楽しく九九を唱えてみましょう。かけ算九九と混同しないように、「ろくとしち→じゅうさん」のように。「+」を「と」と読みます。これを覚えると、反射的に答えが出てきます。数の仕組みを理解していなくても、右脳に働きかけて入力していく方法です。
たし算のフラッシュカード(「5+1=」「6」、「5+2=」「7」など、たし算の式を表に書いて、裏に答えを書いたカード)を使って、同時に見せても良いです。
数をイメージ化する
暗記するだけでは本当の算数の能力が身についたとは言えません。
色々な数の数え方、動かし方、「2、4、6、8、10・・・」「3、6、9、12・・・」「5、10、15、20・・・」のように数をかたまりでとらえられる「数量感」などを身につけ、最終的には数をイメージ化できるようになることが必要です。
「10玉そろばん」は’数のイメージ化’が身につけられる、とても優れた教材です。玉を動かしながら多くの音葉(1~10の順唱、10~0の逆唱、10の合成・分解、◯個多い、◯個少ない、半分の数など)に触れることができます。目で見て、口で唱え、手指を動かすことで、数量感、数の増減、数の移動が体験できます。
数を頭の中でイメージ化でき、自由自在に増やしたり減らしたりできる力につなげていくことが、高い算数の能力の基本です。日常生活の中で具体物を中心に根気よく数体験を増やし、お子さんの算数の能力に磨きをかけましょう!
今日のPoint
- 数に関する言葉を覚える
- 具体物と実体験が大切
- 数のイメージ化をする
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