本日は2022年3月11日に発売された樺沢紫苑さんの名著「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」をご紹介します。
たった15分の「遊び」がメンタルを救う!?
精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方 (きずな出版)
“仕事より遊びなんて悠長なこと言ってられないよ”と思ったビジネスマッチョな方は必読です。本著の結論はこちらの2点です。
- 「仕事ファースト」の生活は、健康にも悪いし仕事のパフォーマンスも下げることになるから、「遊びファースト」な生活に切り替えましょう。
- 精神科医の観点から、「メンタルに良い遊び」と「悪い遊び」を教えちゃいます。
遊びの重要性
まず遊びの重要性について超ざっくり説明します。脳科学的に、遊びは超大事、脳みそにいいです。
■「遊びファースト」がどれだけ仕事のパフォーマンスにつながるか
これは遊んでいて楽しいと感じた時にドーパミンと呼ばれる脳内物質が出るからです。幸福物質と呼ばれるドーパミンが脳内にブシャーっと出ると脳みその動きが活発になります。
- モチベーションが高まる
- 記憶力が高まる
つまり遊びは脳みそのパワーを増強してくれるんです。
■「仕事ファースト」がどれだけメンタルに毒か
一方で遊びを挟まずツラいなーと感じながら仕事に耐えているとドーパミンなんかは一滴も分泌されず、そのかわりコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンがされてしまいます。
コルチゾール多めの人は、脳が萎縮した
ジョンズ・ホプキンス医学校の研究
過去の研究結果にもある通り、コルチゾールは脳みそを弱らせます。人間はストレスに耐えられない生き物ですので、「ツラい」と感じるときには、記憶力が弱まるのです。さらに筆者の樺沢さんはこのようなことも言っています。
- 「遊び」はメンタルにもプラスの影響を与える
- メンタルを病んでしまうのは、「遊び」がない人である。
具体的に言えばずーっと全力疾走を続けているような人です。確かに人生にはしゃかりきに頑張らないといけない時があると思いますが、ずっとその調子で走り続けてしまう人や適度に遊びを挟めない人は心がポキッと折れてしまいやすいです。
お伝えしたいことはただ一つ!遊びましょう!
もちろん、仕事とか勉強があると思うんで四六時中遊んでいることができないと思いますし、その必要はありません。やっちゃいけないのは終わりなき全力疾走です。全力疾走の間にちょっと遊びを挟むだけでいいんです。本著の中では具体的に毎日15分でいいから遊びの時間を入れましょうとおすすめされています。
真面目な人ほどそんな怠けている時間はない!と思われるかもしれませんが、遊びは怠けなんかでは断じてありません。脳みそのパフォーマンスをアップしてここぞという時に全力疾走するために必要なことです。日本語では余暇なんて言葉があったりするのでどうしても遊んだりリフレッシュするのは、時間が余った時にどうにも暇な時に・・・と考えがちですがそうじゃないんです。
プロの仕事人としてビジネスパーソンとして、全力疾走するためにまず遊びを予定に組み入れるべきだと、つまり「仕事ファースト」ではなく「遊びファースト」で予定を組むべきだということなんです。
でもどう遊べばいいのよ!と疑問に思われたあなたに結論をお伝えします。
要は楽しい!とか癒されるなあ!とか思えることなら何でも OKです 。笑
ここからは本著で語られていた内容をもとに悪い遊びの条件を3つ、良い遊びの条件を4つ紹介します。
悪い遊びの条件3つ
悪い遊びの条件3つはこちらです。
- 次の日に響く
- 座り続ける
- 依存性がある
■次の日に響く
まず一つ目は次の日に響く遊びはやめておきましょう。具体的には徹夜でカラオケとか二日酔いレベルまで飲むみたいなことです。まあ次の日も休みだから別にいっか・・・とか言ってこういう遊びをしがちですが、おススメしません。なぜならまだ20代でお若い方でも徹夜とか二日酔いのダメージは1日やそこらで完全回復しないからです。
大前提として遊ぶ時間とか飲酒の量には気をつけて頂きたいのですが、それ以上に気をつけていただきたいのが遊ぶ相手、飲む相手です。せっかく楽しみたい自由時間に気を遣う嫌な人と飲んでいても、もちろんリフレッシュできません。逆にストレスフルなコルチゾール案件となってしまいます。
ということで「睡眠時間」「飲酒量」「人」この3つに要注意です。
■座り続ける
二つ目は座り続ける遊びはダメです。ゲームをしたりネットフリックスを見たりとか趣味っぽいものは長く座りっぱなしになりがちですがあれは NGです。
長時間同じ体勢で座ってると血流はドロドロに、脳みその動きも鈍くなってくるため遊びを存分に楽しめなくなります。例えば鈍った脳みそで激しいゲームをしたり、小難しい映画なんか見ても、さらに脳が疲れるだけで逆にストレスになります。
60分座り続けると22分寿命が縮まる
最近の研究ではそんな風に言われているぐらい、座りっぱなしは毒なんだと思って頂ければと思います。できれば1時間に1回、せめて2時間に1回は立ち上がることを心がけて遊びましょう。
■依存性がある
最後三つ目は依存性がある遊びはダメということです。絶対やっちゃ駄目ということではないですが、依存症になるリスクが高い「お酒」「甘いもの」「タバコ」「ギャンブル」「課金ゲーム」には要注意です。
これらの趣味は確かにドーパミンをドバドバ出してくれますが、お手軽すぎる!我々の脳みそはお手軽にドーパミンにありつけるとわかるとクセになってしまいます。クセになるとドーパミンに慣れてきてしまってどんどん過剰に求めるようになります。これが依存症の仕組みです。
ですのでドーパミンはいいけどあまりにお手軽すぎるものは要注意です。特に既に疲れきっている人です。元気な人は脳みその前頭葉という我慢を司る部分が機能しているので、依存状態になる前にブレーキを踏んでくれます。一方で脳みそが疲れきっている人はこのブレーキがバカになってしまっているようなものですのでイチコロで依存状態に陥ってしまいます。
以上、悪い遊びの条件を紹介しましたが、ここからはポジティブな話をします。
良い遊びの条件4つ
良い遊びの条件はこの4つです。
- 感動がある
- リラックスできる
- 一緒にできる
- 大金がかからない
これら4つ、全部兼ね備えてなくてもよいですが、なるべく多く該当するとそれは良い遊びです。あなたの明日からのパフォーマンスをググッと引き上げてくれます!
■感動がある
まず一つ目は感動がある遊びは最高です。例えば綺麗な景色とか面白い漫画、好きなアーティストのライブ等です。そういう遊びで感動できると、脳みそが成長するんです。(皆さんご存知、脳科学者のあの茂木先生的に言えばアハ体験です。)
我々の脳みそは、「こういうことか!」と発見したり、「そんなことがあるのね」と驚いたりする=「感動した時」にシナプスという回路がガンガン接合します。要するに脳みその回路が増えて、頭がキレキレに冴え渡った人になれるということですね。さらにその感動をアウトプットまでできたら最高です。その感動が記憶に定着するのはもちろん、文章でアウトプットすればライティングスキル、喋ってアウトプットすればトークスキルが磨かれます。それをSNSでシェアしたらバズっちゃうかもしれない・・・と感動のある趣味にすれば、そんな広がりも出てきます。
■リラックスできる
続いて二つ目はリラックスできる遊びも最高です。これまでの話では「興奮してドーパミンを出そう」みたいな話が多かったですが、リラックスも超大事です。
メンタルのケアという意味ではリラックスの方がよっぽど大事です。前半でも言いましたがメンタルブレイクしてしまう人(心がポキッと折れてしまう人)の特徴はずっと走り続けてしまうというもの=リラックスできてない人なんです。じゃあどうすればいいか?
医学的な言葉で言えば交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態にしましょうということなんです。
■一緒にできる
三つ目は一緒にできる遊びというポイントも大事です。これは、先ほど依存性のある遊びはダメという説明をしましたが、その対策になるからです。
例えば甘いものを食べると「甘い!」「おいしい!」という感情とともにお手軽にドーパミンがドバドバ出てしまうため、依存症になりやすいです。しかし、心を許せる誰かと「これ美味しいね」と言い合いながら一緒に食べるとドーパミンと一緒にオキシトシンという脳内物質が出るんです。
このオキシトシンは繋がりとか癒し、安らぎを感じられる脳内物質です。そのオキシトシンとドーパミンのダブルパンチで最強のハッピーを感じられるのも素晴らしいですが、オキシトシンはドーパミンの暴走を抑えてくれる効果もあるのです。興奮とか刺激のドーパミンはもっとたくさんもっと過激に欲しくなる幸福感なのですが、つながりとか安らぎのオキシトシンは非常に長持ちする安定感のある幸福感だからです。
■大金がかからない
最後四つ目は大金がかからないという点も大事です。というのもやはり遊びはなるべく日常に取り入れたいのです。
遊びは我々のパフォーマンスを確実に高めてくれるのにスペシャルイベント的に突発的にやるようではパフォーマンスにムラが出てしまいます。ですのでなるべく毎日差し込める方が良い!となると毎日大金をかけていてはストレスを消し去る前にお財布の中身が消え去ってしまいます。笑
そしてそれがストレスになってまたまたコルチゾール案件になってしまうというわけです。以上のことからリーズナブルかどうかも地味に大事になります。
アクションプラン
これからは自由時間に合わせてオススメな遊びを紹介します。
■Amazon primeで映画を一緒に見て感想を言い合う。(遊び時間1時間以上)
■朝散歩(遊び時間30分)
■贅沢なお風呂(遊び時間15分)
■ほんのりグレードアップ(1分も時間がない)
まとめ
「仕事ファースト」の生活は健康にも悪いし結局仕事のパフォーマンス簿を下げることになるから「遊びファースト」の生活に切り替えましょう!じゃあどう遊ぶの?結論、楽しくて癒されると感じるものなら何でもOKです。
- 感動がある
- リラックスできる
- 一緒にできる
- 大金がかからない
これらの4つの要素がある遊び方を選びましょう。逆にこの3つの要素がある遊びは避けましょう。
- 次の日に響く
- 座り続ける
- 依存性がある
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