こんにちは。現在私は転職活動を始めています。その中で改めて自分のやりたいことについて考えてみましたのでご紹介します。
前提
ここでいう前提とは「私たちはどういう社会に生きているのかを俯瞰して見る」ということです。教育や環境の話に入る前に、この前提を共有しておきたいと思います。
一つ目の前提は、日本が今どういう社会にあるかということです。まずは、この100年くらいで見るのがいいと思います。日本は1945年に敗戦しました。戦争に負けて、それまで培ってきた価値観を否定しなければいけなかったことは、未だに尾を引いてると思っています。その後、高度成長を経てバブルがはじけ、成熟社会に向かうのか衰退社会に向かうのか、極めて大事な時代を私たちは生きています。この2020年代の10年が非常に重要です。
もし私たちが旧来の価値観のまま生きていたら、地球環境が悪化するか、社会が崩壊するかのどちらか、あるいはどちらも起こるかもしれない。私たちは、変わらないといけない時を迎えていると思います。
二つ目の前提は仕事についてです。仕事も今、大きく変化しています。
不動産のブローカー、保険の審査担当者、ネイリスト、時計修理工、映写技師、塗装工、簿記会計の事務員
このリストは10〜20年後にはなくなると言われている仕事です。AIなどのテクノロジーに代替されたり、理由はいろいろあると思います。ですが、今ある仕事がなくなること自体は、恐れる必要はあまりないと思います。
ただ、私たちの価値観は変えないといけない。これからは仕事がなくなるんじゃなくて「今はない仕事」が溢れる。そう思っています。例えば、私が大学生だった2000年頃、アプリ開発という仕事もYouTuberという仕事もありませんでした。つまり、仕事は、社会の移り変わりやテクノロジーの発展に応じて、新しくつくることができるんです。ここはワクワクしていいと思います。
生き方の話
その意味で「どんな職業に就きたいかではなく何をしたいか」。ここが極めて重要です。
私は、子どもたちに「将来、何になりたい?」と聞かないようにしています。大人はこの質問を安易に子どもたちにしてしまうんですが、この問いを子どもたちに投げかけると、子どもたちは、今ある職業でやりたいことを答えないといけないという枠にはまっちゃうんです。
そうすると、プロ野球選手になりたいとか、お花屋さんになりたいとか、今よく目にする職業で答えざるをえない。でも大事なのは、職業ではなくて、何をしたいかなんです。プロ野球選手になって何をしたいのか、お花屋さんになって何をしたいのか、何をしている時に自分の命がときめくのか。そこを手放さずに職業を選ぶ、あるいは職業をつくらないといけない。そう思っています。
これは生き方の話なんです。生き方で仕事や職業を選ぶ、あるいは仕事自体をつくる。そんな時代に入っていると思います。
私は「なりたい職業がなければ、自分で勝手に職業や肩書きをつくって名乗ればいい」と考えています。「ビジネスデザインクリエーター」でも「戦略農家」でもなんでもいいので、なりたい職業や肩書きを自ら名乗って実績をつくっていく。それが自ずと職業になっていく。やりたいと思ったら、周りや社会が求めてくる意味など気にせず、とことんやってみたらいいと思います。
生き方と職業
生き方と職業を考えるとき、私はいつも車輪をイメージします。生き方は車輪のど真ん中で、職業はどちらかといえば車輪の外側。収入や名誉みたいな社会的価値も、車輪の外側です。
車輪の外側に軸を置いてしまうと、車輪が回転する度に浮き沈みが激しくなります。でも、車輪のど真ん中に、生き方や大切にしたい価値観を据えておくと、社会や状況、周りがどんなに変化しても、振り回されることがありません。
社会や環境の変化が激しい時代だからこそ、好き、ワクワクする、衝動、生きている経験を車輪のど真ん中を据える。職業や仕事は、車輪の外側くらいの認識でいいと思うんです。
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