こんにちは。今回は、仮説をもつことで仕事のスピードもクオリティも同時に上がっていくこと、また、しっかりと自分で仮説を構築して自身で検証していく方法論をお伝えしていきます。
仕事が遅い原因
仕事が遅い原因は「仮説を持てていない」ことが考えられます。
具体的には「意思決定をする場合、できる限り多くの情報を持っていた方が良い」「失敗は許されない、一発で成功を出すことが美しい」などです。結果的にスピードはもちろん、クオリティまで下げている可能性があります。
仮説を持つとは?
プライベートではごくごく自然に仮説から入っていることはあります。
例えば、友人に誕生日プレゼントを買うとき、
「あいつはこの前あのブランドの話をしていたから、あのブランドのなにかを買おうかな」
⇒ 仮説立案
「あいつ、あのブランドのバッグ持ってるか知ってる?」と情報を得る。
⇒ 仮説検証
私たちはごくごく自然に「仮説立案」⇒「仮説検証」ということを行っています。
仮説立案⇒仮説検証は重要な方法論
仮説の精度を高めていくことで、ゴールに近づいていきます。
ビジネスの世界での効果
仮説を活用することによって、仕事のスピードとクオリティ両方を上げることができるようになります。スピーディに立案⇒検証サイクルを回せるというのは、威力を発揮します。
パレ-トの法則
20%の重要なインプットが、80%の成果を作り上げるというのがビジネスの定説です。
網羅しようとすると、80%もの重要でないかもしれない可能性に対しても労力を使ってみていく必要があるため、生産性が低い働き方になってしまいます。
また、後者の間違えた仮説は、仮説を検証する中ですぐに「この仮説は間違えだ」とわかりますし、それを理解することで、次に立てる仮説の精度がグッと上がります。
仮説立案の方法
「アブダクション」という考え方で行っていきます。
アブダクションとは、起きている事象に仮説を当てはめ、論理的に展開する技法です。
具体例は、「色が黒い雲が多い」→「黒い雲は雨雲だ」→「雨が降りそうだ」という仮説を立てるテクニックです。このアブダクションをする力は、普段の生活で十分に鍛えられると思っています。
周囲で起きている現象に対して「自分が知っている一般的な事実」と結び付け、「ということは、○○だな?」という発想を持つ癖をつけることが有効です。そのような訓練を積み重ねることで、いざ業務上の問題でも発想が出しやすくなります。
仮説検証の方法と注意点
仮説の検証は可能な限り、定量、定性の両面で行うことが望ましいです。
定量:直近のアンケート結果や売上データなど。
⇒「Aというエリアの売上が低い」等の仮説があると、その仮説が正しいか効率的に分析を進めることができます。
定性:実際に販売現場に足を運んでみたり、関係者にインタビューするなど。
⇒見るべきポイント、聞くべきポイントに焦点を当てて観察・ヒアリングをすることができます。
注意すべきことは、検証の中で立てた仮説が間違えたことが発覚したときは潔く速やかに、仮説立案のステップに戻ることです。検証はあくまでもフラットに行い、間違えていれば戻ることを徹底しましょう。
まとめ
- 仮説を持たずに仕事を進めると、仕事のスピードはもちろん、結果的にクオリティまで落としてしまう可能性が大きくなる
- 仮説立案フェーズでは、アブダクションという、起きている事象に対して一般的な事実を当てはめ、仮説を自分の中で作り出すクニックを活用し、精度高い仮説を生み出すことが重要
- 仮説検証フェーズでは、立てた仮説に対して定量、定性の両方で、仮説への愛着を捨てたうえでフラットな検証を行い、もし間違えていれば速やかに仮説立案フェーズに戻ることが重要
仮説はプライベートでも大いに役立ちます。
ぜひ、少しずつでもいいのでこの仮説立案⇒仮説検証というサイクルを取り入れてみることをお勧めします。慣れると最強の武器になります。ぜひ、実践してみましょう。
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