こんにちは!今回は皆さんが何気なく行っている質問について、解説していきます。相手から良い印象を得られる質問方法を手に入れましょう!
良い質問とは
誰かに質問をする時に、自分の疑問点や分からないところを解消することだけ考えていませんか?
実は、それだけでは要領を得ない質問になり、相手に悪印象を与える可能性が高くなってしまいます。具体的にどうやったら良い質問に変えられるか、マインドセットとスキルセットに分けて解説していきます。
質問の印象を変える「マインドセット」
良い質問と悪い質問を分ける大きな要素は、自分で仮の答えを持っているかです。
例えば、あなたが飲食チェーンのルート営業をしていて、何も考えずに質問をすると、きっとこうなります。
売上を上げるためには何をすればよいか?
何をすれば良いですか?
キャンペーンをやれ
これでは自分の仮の答えが入っていないので、上司としては「お前はどう思ってるの?」と思いつつ、指示を出すことになります。
しかも、その指示をただ実行するだけでは、あなたの付加価値はゼロ。ロボット同然です。
仮に指示を受けてから思考を巡らせて、「こういう理由でやらない方がいいと思うんですが…」と意見を後出しするのは効率的ではありません。
では良い質問、つまり、自分で仮の答えを持って質問した場合はどうなるでしょうか。
キャンペーンの効果が薄いと思うので、限定商品の開発はどうでしょう?
仮の答え:新商品開発
材料:キャンペーンの効果が薄い根拠、新商品開発だと行けそうだと思う根拠
この場合は、仮の答えに加えて、内容を補足する材料である根拠を持っていく必要があります。
この根拠は明確でなくても、上司への相談くらいであれば、しっかりと伝えることができる仮説レベルでも構いません。
このようにきちんと考えてから質問をすると、相手の脳みそもフル活用できるため、より効率的に成功可能性の高い施策を生み出そうとすることができます。
ただ、これ該当しない質問もあります。例えば、初めてお邪魔する取引先のトイレの場所を尋ねる場合。こういった答えが明確に決まっている単純知識を問うような質問は、速やかに聞きましょう。自分なりに考えて仮の答えを用意してというのは、逆に頭が悪い人になります…。
質問の印象を変える「スキルセット」
これも結論から言ってしまうと、「前提条件の座標を明確にする」ことです。
座標=地図上の経度緯度を表すもの
→誰から見ても変わらないもの、つまり解釈がズレない前提条件を説明しないと、ズレた答えが来る可能性がある
先程と同じ例で、良い質問と悪い質問を比較してみましょう。
■悪い例
「A店の状況を改善したいのですが」
→売上を改善したいの?
→コストを削減したいの?
→従業員満足度を高めたいのか?
→顧客満足度を高めたいのか?
■良い例
「A店の売上を改善したいのですが」
→解釈がズレない
悪い例は「状況」を改善したいという言葉を使っているが故に、明確さに欠けています。
こういった「前提条件の座標が明確でない」広い範囲をカバーする言葉は、便利に使われやすいもの。ですが、人によって解釈の違いが出てくるという弊害もあります。
まとめ
- 良い質問と悪い質問を理解することが必要
- 自分で考えた上で、仮の答えをブラッシュアップする
- 解釈にズレが生じない絶対座標で話すことを心掛ける
今回解説したマインドセットとスキルセットは、ビジネスでもプライベートでも活用することができます。
是非今日から話していて快適な人の仲間入りを果たしましょう!
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