【3歳児子育て】子供の心の成長は親との関わり次第

子育て
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子供の脳は成長途中で、様々なことを吸収します。良いこともあれば、脆弱でもあります。子供の成長には親の関わり方がとても大切なのです。

子供の脳を傷つけるマルトリートメント

子供の脳は成長途中にあるので、良いことも悪いことも、環境からの影響を受けやすい状況にあります。そのため、子供の養育環境というのはとても大切です。たとえ「虐待」ではなくとも、子供の心と体の健全な発達を妨げる全ての要因を「マルトリートメント(不適切な養育)」といいます。

例えば、親の感情で子供を怒鳴りつけたり、叩いたり、親の気分で子供への態度を変える、スマートフォンやタブレットに子守をさせる、授乳中にスマートフォンやタブレットを見て、親子のコミュニケーションが取れていないなど、大人が傷つけているという意図がなくても「マルトリートメント」になってしまっていることがあります。

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マルトリートメントの脳への影響

海馬(かいば)

海馬は記憶を司ります。マルトリートメントによって海馬の神経細胞が死滅し、体積は縮小します。海馬の働きが低下すると、記憶力が下がります。

脳梁(のうりょう)

脳梁は右脳と左脳の大脳皮質をつなぐ連結部分です。脳梁はマルトリートメントで小さくなります。すると、インプットとアウトプットのつながりが悪くなり、発語が遅れるといった影響が生じます。

小脳(しょうのう)

小脳は歩行や複雑な運動機能を司ります。マルトリートメントによって小脳の体積が縮小し、うまく動かなくなると、歩行がぎこちなくなるなど、不器用さが目立つようになります。

前頭前野(ぜんとうぜんや)

前頭葉の前方を前頭前野といいます。計画、環境、社会的行動、さらに、未来を予測する能力を作り出します。マルトリートメントによって前頭前野が縮小すると、感情のコントロールができず、社会的行動にトラブルを起こすことがあります。

子供の心と体の成長に必要な「愛着行動(アタッチメント)」

愛着行動(アタッチメント)とは、特に幼児期までの子供のと親との間に形成される情緒的な結びつきのことをいいます。愛着行動は一方的な感情でできるものではなく、相互に愛情を伝えることで、お互いに笑顔になったり、優しい気持ちになったりと、より密接な関係を築いていくことでできていきます。

毎日の生活の中で、子供の心に寄り添い、子供の感情面での要求に対して親が敏感に応えてあげると、自立心が強い子供に育ちます。

なぜなら、親があたたかくて居心地の良い場所を作ることで、親の存在が子供にとっての「安全基地」になります。すると、子供は安心して好奇心と共に外に出て行くことができるようになります。また、愛着行動は脳の神経細胞同士を繋げて、回路の形成を促進し、脳の発達にも繋がっていきます。

子供のことをしっかり見て、愛情は言葉や行動でいつも子供にわかるように伝えていきましょう。

今日のPoint

  • 子供の心と体は親との関わり方が大切
  • 親との関わり方によって脳の体積や活動量が変わってくる
  • 親子間の愛着行動を大切にする

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