はじめに
いきなりですが、あなたは自分の子供が将来、勉強が得意になると思いますか?それとも苦手になると思いますか?もちろん、子供の将来の姿は未知数ですが、多くの親は、少なくとも子供が勉強が苦手にならないように願っているでしょう。今回は、入学前に取り組むことで、勉強が苦手になりにくくなる方法についてお話ししたいと思います。
小学校に入学すると、国語や算数など、本格的な勉強が始まります。勉強は生活から切り離せないものです。ですから、できれば子供が苦しまず、少なくとも苦手にならないよう願っているのではないでしょうか。
一部の教育熱心なご家庭では、小学校で習う内容を入学前から教えているという例もあります。ただ、こうした早期教育は賛否両論があり、専門家の間でも議論が分かれています。そこで今回は、賛否の分かれる特別な教育方法ではなく、どのお子さんにも自信を持ってお勧めできる効果的な方法に焦点を当てたいと思います。
今日ご紹介する方法を子育てに取り入れることで、お子さんが将来、勉強が苦手になることを防ぐ手助けになるはずです。後悔するのはもったいないですから、ぜひ今できることから始めてみましょう。
乳幼児期にやるべきこと第3位
まず、第3位は「読書習慣をつけること」です。乳幼児期には、絵本を読む習慣を育てることが重要です。子供が自分で読めるようになれば、一人で読書する習慣を身に付けることができます。しかし、小さな子供は一人で読書できないこともありますので、親が一緒に読書する習慣も大切です。読書習慣は勉強にも良い影響を与えますが、その理由をご存知ですか?勉強でつまづくシチュエーションを考えてみると、それが分かります。勉強でつまづくとき、私たちは話の内容が理解できないことや、今何をしているのか把握できないことに悩みます。このような状況を避けるためには、集中力と理解力が必要です。親と一緒に絵本を読む習慣があると、子供は自然に集中力や理解力を身に付けることができます。
また、4~5歳頃になると、子供たちは文字に興味を持ち始めます。この時期に親が教えることで、自分で本を読み解く力が育ちます。これは子供の自信にもつながり、文字への苦手意識も薄れます。そして、読書習慣を育むことで、勉強への苦手意識を減らすことができます。
さらに、読書習慣を育む際には、特定のポイントに注意する必要があります。それは、小学校1年生が最初にぶつかる壁の一つ、「椅子に座ること」です。この壁を乗り越えることができれば、授業中に座って過ごすことにも抵抗が少なくなります。そのためにも、読書の際には椅子に座る習慣を身に付けることが大切です。最初は難しいかもしれませんが、毎回できなくても構いません。子供にとって、椅子に座ることは本能的に難しいものです。ですが、家庭でのリラックスした雰囲気の中で、親子で絵本を楽しみながら、椅子に座る習慣を身に付けることで、勉強に対する苦手意識を軽減させることができます。
乳幼児期にやるべきこと第2位
第2位は「楽しんでいることをとことんやらせる」です。子供が楽しんでいることに没頭する時間は、勉強を苦手にしないための最高のチャンスかもしれません。0から5歳までの子供たちは、朝から晩まで遊びに夢中です。その中で、「もう少し勉強してみよう」とか「習い事の宿題をやろう」と思うこともあるかもしれませんが、子供が楽しんでいる時には、勉強を苦手にしないためのベストな状態なのです。
勉強といえば、机に向かってプリントをやることや教科書を読むことを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、実際には、0から5歳までの子供にとっての勉強とは、遊びの時間なのです。子供が遊びの中で学ぶという話は教育の分野でも有名です。遊びの時間は、学ぶ時間と同じくらい重要です。子供が遊びを楽しんでいる時、脳内では快楽物質であるドーパミンが分泌されます。このドーパミンが分泌されると、学ぶことが楽しく感じられるようになります。子供が楽しんでいる時には、目標を達成したり、新しいことに興味を持ったりすると、ドーパミンが出ます。遊びの中では、これらの達成感や好奇心がたくさん得られます。ですから、子供が楽しんでいることをとことんやらせることは、勉強に対する興味を育む上で非常に重要なのです。
例えば、子供がレゴで遊んでいる時には、食事の時間になってもなかなかやめないかもしれません。また、同じものをずっと作り続けたり、電車のことを調べたりすることもあるでしょう。親としては、食事を早く済ませてほしいとか、他のこともやってほしいと思うかもしれませんが、この時、子供の中ではドーパミンが出ていて、学びに夢中になっているのです。この時間を大事にすることが大切です。逆に、快楽を知らない子供は、勉強に対しても興味を持ちにくい傾向があります。ですから、子供が楽しんでいることをできるだけやらせてあげましょう。もちろん、食事や睡眠といった大切な時間も守りつつ、子供が楽しむことを応援してあげましょう。
乳幼児期にやるべきこと第1位
第1位は「運動をたくさんさせる!」です。 勉強と運動は関係している?と感じるかもしれませんが、実はその関連性は深く、むしろ脳を鍛える上で、運動が最も効果的な方法です。脳は生まれた時点では未完成であり、成長の過程で発達していきます。そして、0から5歳までの子供たちは、運動を通じて脳を発達させていきます。特に3から5歳は、脳の運動に関連する部分が発達する時期であり、この時期にたくさん運動をすることで、記憶力や集中力が向上するだけでなく、学力も伸びやすくなることが研究で分かっています。
学力とは、基礎的な学習能力のことです。運動をすることで脳が鍛えられ、記憶力や読解力が向上するため、学力も伸びやすくなるのです。具体的な運動方法は何かというと、公園で思い切り遊ぶことが一番です。走り回るだけでも全身を使った運動になりますし、遊具で遊んだりボールで遊んだりすることも効果的です。さらに、掴む・投げる・飛ぶ・押す・引くなど、さまざまな動作をすることで、脳の発達を促進します。
子供は自然に運動を求めます。公園で走り回ったり、遊具で遊んだりすることは、脳にとって重要な刺激となります。こうした刺激を受けた脳は活性化され、集中力や思考力が向上します。これらの力は勉強において非常に重要であり、運動を通じて身につけることができます。運動は勉強とは直接関係がないように見えるかもしれませんが、実際には勉強の土台となる力を育てる上で、非常に役立つのです。入用時期は脳が最も発達する時期であり、この時期にたくさん運動をさせることが重要です。
まとめ
今回、子供を大切に育てるための基本的なことを紹介しました。子供の成長において、勉強を苦手にさせないためには、乳幼児期に行うべきことがあります。しかし、今回お話した内容は勉強のみならず、子供の根本的な成長に関わることばかりでした。教育の方針は様々で、正解があるわけではありません。しかし、大切なのは、難しい学習をさせることよりも、基本的な活動をたくさんさせてあげることです。発達心理学の世界でも、この基本的な活動を乳幼児期にたくさん行うことで、子供が成長すると言われています。親ができることは、子供の成長に合わせた活動をサポートし、子供が思いっきり遊び、学ぶことができる環境を整えることです。
子供を育てる際には、情報が溢れているために迷うこともあるでしょう。しかし、そんな時は基本的なことに立ち返ってみることが大切です。基本を大事にすれば、子供は大丈夫です。子供が勉強を苦手にしても、それは個々にあるものです。大切なのは、子供の個性やペースを尊重し、プレッシャーをかけすぎないことです。子供の成長を見守りながら、子供と一緒に楽しむことを忘れずに、子供の可能性を最大限に引き出していきましょう。
最後に今回のまとめをします。
第3位:読書習慣をつつける
第2位:楽しんでいることをとことんやらせる
第1位:運動をたくさんさせる
子供の成長は楽しみです。基本を大切にして、子供と一緒に成長していきましょう。
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